HIKE!HIKETAについて

開催概要

瀬戸内国際芸術祭2025の開催に併せて、瀬戸内国際芸術祭が初開催となる東かがわ市引田エリアにおいて、回遊型の地域芸術祭「HIKE!HIKETA-東かがわ国際芸術祭-」を開催します。
歴史ある町並みや素朴な風景の各所に、全国から集まった美術作家による現代アート作品が展示されます。
「HIKE!HIKETA-東かがわ国際芸術祭-」の開催期間は大きく3段階に分かれています。瀬戸内国際芸術祭2025夏季日程と同期間の本祭に向けて、前祭期間およびプレ展示期間中は、参加作家たちが入れ替わり立ち替わり当地に滞在し、リサーチや制作活動を行いながら、訪れる方々や地域の皆さまと交流を深めます。また、アートを体感いただけるワークショップやグッズ販売、展示イベントなどを通じて、来場者の皆さまがより深くアートや地域を身近に感じられるような取り組みを実施します。

期間
 プレ展示:2024年10月1日〜12月31日(暫定)※期間中の土日祝日を中心にオープン
 前祭:2025年4月1日〜7月30日
 本祭:2025年8月1日〜8月31日
 後祭:2025年9月1日〜12月31日(暫定)※期間中の土日祝日を中心にオープン

開催地
 香川県東かがわ市 引田エリアとその周辺エリア

主催
 HIKE!HIKETA東かがわ国際芸術祭実行委員会

総合ディレクター
 奥廣 岳|HIKE!HIKETA代表

タイトル

– HIKE!HIKETA –

「HIKE」とは、行楽や運動のために田舎などをハイキングする、徒歩旅行する という英語Hikeに由来し、回遊型芸術祭を想起させる言葉です。
また、開催地名である引田(HIKETA)の表記の一部と掛け言葉にもなっています。
ある人は「引け!」と読み、注意を引いたり、新たに関係人口を引き寄せたり、思い描いた未来を引き寄せるために変化を起こそうとする印象を持たれるかもしれません。

初めて訪れる土地で、思い思いに歩き回り、アートや景観、伝統文化、人に出会い、日常と離れた体験や思考を深めてほしいという願いが込められています。

「HIKE!HIKETA-東かがわ国際芸術祭-」のロゴは、東かがわ市引田エリアにおいて世界で初めて養殖を実現させ、当地の顔となった県魚ハマチの鱗とカラーグラデーションを表現しています。また、平安時代より風待ち港として栄え、漁師町でもある当地の特徴である漁網も想起させる表現にしています。

また、芸術との出会いを通じて、社会の事象や作家の思考、創造性に刺激され、町や人々がグラデーションを描くように変化したり、互いに結びついてコミュニティが新たに編み起こされることを想像させます。
ひとつの物事から複数のストーリーを感じたり、多面的な見方ができたりすることを心に留めてもらいたい。そんな想いを込めてロゴをデザインしました。

ハマチの鱗について

ハマチの鱗は特徴的で、深緑色から黄色、そして白色へと変化するグラデーションを持っています。この色の変化は、体表の色素と鱗の構造、光の反射によるものです。
ハマチの鱗は非常に微細で、表面には規則的な溝や畝があります。これらの凹凸は光を反射・屈折するための構造的な特徴を持ち、光の入射角や光の波長によって色が変化します。
深緑色や黄色の部分は、光が異なる角度で鱗に当たり、特定の波長の光が強調されることによって生じます。白色の部分は、光がさらに異なる角度で反射・屈折され、幅広い波長の光が均等に反射されることによって現れます。
このように、ハマチの鱗の色のグラデーションは、鱗の微細な構造と光学的な特性によって生じるものであり、魚の体色や環境に適応した驚くべき自然のデザインと言えます。

場所性と狙い

会場となる東かがわ市引田エリアは、平安時代より海に突き出た地形によって、風が遮られる瀬戸内海の風待ち港として栄えた海の宿場町とも呼べる土地で、「入り組んだ古い町並み」「日本唯一の伝統製法を維持継承する醤油蔵」「固く伝統製法を守る和三盆糖の製造販売所」「世界初のハマチ養殖の発祥地」「元東京帝国大学総長である南原繁の出生地」「日本最大シェアを誇る手袋の家庭内工業」などの特色を残します。

しかし現在は、過疎化先進地域として人口戦略会議によると”消滅可能性都市”のひとつとされ、人口減少やそれに伴う空き家問題など多数の社会問題を抱えています。

このような日本の社会問題の、引いては世界の社会問題の先進事例と見做される場所から、独自の視点で世界を見つめ、時代が抱える不安や困難に真摯に向き合い、歴史や文化を紐解き再解釈しながら、新しい価値観や美意識を表現する人たちが集まり発信することで生まれるものに期待するものです。歴史ある瀬戸内国際芸術祭に匹敵するような、そして互いにその価値を向上させ合う関係を創出すべく、斬新な展示構成を企図します。時代の潮流に対峙しながら再生と発展を目指し、挑戦的な地域芸術祭の開催を通じて新たな価値、新たなコミュニティ、新たな関係性の創造を目指します。

作家のグラデーション枠線
サイトデザイン

デザインディレクション
 奥廣 岳|HIKE!HIKETA代表

デザイン制作
 HIKE!HIKETAデザインチーム

作家のグラデーション枠線
協力

連携
かがわ文化芸術祭2024 参加公演・行事
香川県政策部文化芸術局文化振興課

後援
東かがわ市教育委員会、朝日新聞高松総局、山陽新聞社、毎日新聞高松支局、読売新聞高松総局、産経新聞社、四国新聞社、RSK山陽放送、RNC西日本放送、OHK岡山放送、KSB瀬戸内海放送、TSCテレビせとうち、KBN、CMSケーブルメディア四国、CVC中讃テレビ、MCB三豊ケーブルテレビ、FM香川、FM815、高松リビング新聞社、株式会社ナイスタウン