作家:川野昌通

川野 昌通
Masamichi Kawano

1995年大阪府生まれ。2020年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科彫刻専攻修了。2021年よりアートスペース(一社) IKUHART企画 理事。2023年より大阪芸術大学芸術学部工芸学科金属工芸コース 非常勤副手。
私とは何者なのか、生きるとはどういうことなのか、という問いを根底として“身体像について”と題した作品群を制作している。現代社会ではモノ,情報,技術で溢れかえっているが、その豊かな恩恵に依存しながらもその奥にある原理や秩序を理解できぬまま、どこか現実感や自己認識が失われた感覚に陥る。そんな社会や私自身への漠然とした違和感を抱える中で、生きるということや人のあり様についての感覚を、彫刻を通して捉えようとしている。そのために自らを取り巻く自然環境や経験から、媒材としての素材を選択し、その素材を介して自分の思考や判断を問い直し、時間を積み重ねて徐々に身体感覚を明瞭させていく。ときに私の身体に対応して形態を変化させながら、私という存在の痕跡を残し、現実との関係をあらわにする。我々自身がいったい何ものであるのかという普遍的な問いかけになりえるものを現わしたいと考えている。

2020

東京 ギャルリー東京ユマニテbis 「徴表」
石川 金沢21世紀美術館 「金沢美術工芸大学修了作品展」
東京 東京都美術館 「行動美術受賞作家選抜展」
東京 国立新美術館 「日仏現代美術展」
東京 多摩美術大学八王子キャンパス「TAMA VIVANT Ⅱ 2020」  

2021

兵庫 金生丸倉庫 「境界の境界線」

2022

兵庫 五斗長垣内遺跡 「育波芸術祭2022」

2023

兵庫 土のミュージアム 「土、鉄 あるいは身体について」
東京 いりや画廊 「いりやKOUBO2022準大賞展」   

2024

東京 spiral スパイラルホール 「SICF25(第25回SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL)Exhibition部門」