作家：ミヤウチモネ

ミヤウチモネ
Mone Miyauchi

多摩美術大学 美術学部 工芸学科 ガラス専攻卒業。同大学 修士課程 在学中。

はじめまして。ガラス作家のミヤウチモネです。
私は吹きガラスの技法を用いて作品を制作しています。吹きの技法ではガラスが絶えず動いている中で手早く直感的に形を変えることが求められます。それは時間との勝負のようにも思えますが、自分の今現在の意思をダイレクトに素材に投影できるので、そこがこの技法の魅力でもあると私は思います。
私の作品のひとつに「drawing series」という一輪挿しのシリーズ作品があります。「drawing series」はその言葉通り、絵を描くような感覚で作っている一輪挿しです。その日の気分で、色で、ノートの隅に描く絵のようなラフな気持ちで吹いています。
ガラスは熱いうちにしか形を変えることができません。一瞬一瞬直感的に自分の意思をガラスに伝え、それと同時にガラスの意思も汲み取ります。私とガラスの意思が調和した時、ひとつの作品が完成します。それは毎回違う形で、ガラスの温度や私の気分、その日の気候などに左右されます。その不安定さや偶然性に面白さを感じています。

ガラスの素材の面白さや魅力に私の作品を通して気づいていただけたら嬉しいです。

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